スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

相棒-劇場版Ⅱ-

相棒-劇場版Ⅱ-


あなたの正義を問う。

※ネタバレありにつき注意


物々しいキャッチコピーが掲げられた相棒劇場版二作目は、その言葉に反することなく強烈なイメージをもった作品となった。
予告編で大々的に取り上げられた警視庁立てこもり事件に、視聴者はわくわくさせられたであろう。
と同時に、この映画を見たことで失望する者もいたかもしれない。その立てこもり事件は、まさに物語の序章でしかなく、その根底にある"何か"こそが本作の主題だったからだ。
しかし、本作を見た人たちの中で、この作品が確固たる相棒であることを実感する集団がいる。
それは紛れもなく、10年と続いた相棒という歴史を見てきた、コアなファンそのものだ。

本作を見るにあたり、僕は完全に予告編を遮断して鑑賞に臨んだ。歴代映画2作品が、言ってはあれだが、やや相棒らしさに欠ける作品だと感じていただけに、本作への期待は少なく、その少ない期待をさらにすり減らすことを避けたいからだった。(まぁ最近はどんな映画の予告もぜったい見ないのだが)
――と同時にだが、僕はあるネタバレを把握して鑑賞することになった。ネットを見ていると自然と目に入ってしまう、重要なネタバレだった。だが、僕のような相棒ファンであると、このネタバレには衝撃というより、「ああ、ついにきたか」という感慨を受けた。
そう、"小野田の死亡"である。
相棒シーズン2から登場し、強烈なインパクトで物語を引っ張った半悪役・半協力者という大変魅力的な人物の死去が映画で描かれる。いわばボスキャラの退場である。
小野田には常に死の匂いが漂っていた。右京さんが代わりに撃たれ難を逃れた名エピソード。裏で暗躍する姿。
「杉下右京になら――」いつか必ず、大きな報いを受けるキャラクターであることは常に予感していたが、亀山薫引退あたりで、若干ファンが安心しきっていたのも事実だった。
愛すべきしぐさを見せる人物ではあるが、彼は多くの人間に恨まれるべき男であることをふと忘れかけていた。それが本作で、輿水脚本によって徹底して描きなおされ、そして死んだ。
相棒がかつて、ほかのドラマと何が違い、何に惹きつけられたのか。国民的ドラマへと発展していく過程で、あらゆる要素を貪欲に吸収していった過程に、ファンは少しずつ相棒らしさを忘れていた気がしてならない。それが今回、和泉監督&輿水脚本という、相棒の原点によってたたき起こされた気持ちである。
トリック、サスペンス、スペクタクル、アクション――否、相棒とは絶望的な後味の悪さだ。かつてプレシーズン1の真犯人が判明したときの、なんともいえない嫌な臭い。朝倉が狂気に走ったときに感じた亀山薫への同情、悲しみ――どうしようもならない状況。そういった物語を、この映画Ⅱでは再びがっつりと描ききった印象だ。

本作は映画Ⅰとは違い、大衆性やメッセージ性(いうなれば説教的な)要素が強いわけではない。が、相棒とはそもそも、そういった要素に頼ることなく、なんらかの強烈なメッセージを放った作品であった。
本作の複雑な人間模様の中で、あまりにも無為な死を観衆は目撃する。シーズン2 第6話「殺してくれとアイツは言った」で感じた、あまりにもあっけない無意味さ。
近年の相棒ファンの多くが少なくとも不満に感じていた"相棒らしさ"を、本作は再び呼び起こしたと思える。
ぜひとも、相棒ファンであれば見るべき作品だ。
スポンサーサイト

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

そくろ

Author:そくろ
ホームページはこちら


Powered by ついめ~じ

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。