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今宵、銀河を杯にして




飲んではハイに 醒めては灰に

飲もうぜ 今宵 銀河を杯にして


今宵、銀河を杯にして』は神林長平の長編小説である。
長き戦争が続く惑星ドーピア。地球からやってきた若き将校、カレブ・シャーマン少尉は、自分の論文を実証するためにこの戦争に参加する。ドーピアで待っていたのは、地球では教えられなかった、ドーピア戦争のめちゃくちゃな現実。
飲んだ暮れの部下であるアムジ・アイラとクアッシュ・ミンゴ。
そして、彼らが乗ることになる戦車、『マヘル-シャラル-ハシ-バズ』であった。

再読作品になります。
ドーピアを襲う謎の異星人・バシアン。
ドーピアに最初に降り立った地球人――絶滅したオーソリアンの残したアンドロイドのオーソロイドと、彼らの作ったアンドロイドのドールロイド。
ドールロイドの反乱者のドールロイドゲリラに、人間を襲う謎の死神アコマディアン……。

とにかく滅茶苦茶な惑星ドーピアの現実に立ち向かうカレブ少尉の葛藤が面白い作品である。その滅茶苦茶な物語の中心に位置するのが、主役戦車のマヘル-シャラル-ハシ-バズ。このアホのように長い名前、その名づけ親である操縦士のアムジ、火気担当で大柄な小心者のミンゴなど等、魅力的な登場人物のドタバタが繰り広げられる。
所謂、『脳天気系神林作品』に分類される本作だが、その根底は代表作である『戦闘妖精・雪風』を彷彿とさせるものがあり、この作品は『脳天気系雪風』と言ってもいい。詰め込まれた要素は多大であり、神林作品には度々登場する酒や、後の『敵は海賊・A級の敵』に通じる要素が登場するなど、神林ファンとしては見逃せないシーンが多い。
テーマとしては『生命場理論』というものなのだが、あまり深く物語に絡まないため、若干オチが唐突なものになってしまうのが残念ではあるが、ドタバタっぷりにかけては大変濃い。キャラクターに味がある作品なのは間違いない。特にアムジとミンゴの二人漫才は魅力的で、タイトルにある通りの酒飲み道楽。酒と女、そして戦争――ドーピア人というものがいるのなら、彼らがそうなのだろう。彼らに頭を悩ませるカレブ少尉も、「私は天才だ」などと考える青二才で、実際部下二人より年下であり、二人に心配され、カレブも彼らを頼る。結局は似たもの同士なのだ。おすすめ。
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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