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蔦からまるQの惑星



蔦からまるQの惑星』は筋肉少女帯のニューアルバムである。
本アルバムではシングル曲などは一切廃し、アルバムのみの新規録音曲のみで構成。リメイク曲も「アウェーインザライフ」と「ワインライダーフォーエバー」の二曲のみで、あとはすべて新作となっている。

筋肉少女帯・復活から順調に歩みだしての、ついに3作目のアルバムである。
復活当初には「長く続いてほしいけど……」なんて不安があったであろう筋少が、順調に、である。
しかも今回はリメイク曲に頼っているとは思えない、至極丁寧なアルバムとなった。

最初に全曲通して感じた感想は

「ああ……これは賛否両論になりそうだな」

といったものだった。
案の定、今回のアルバムは今までのファンは混乱するほど『まっすぐで気持ちのいいロック』に仕上がっている。
筋少と言えば、やれインドだ、やれサンフランシスコだ、やれいい塩梅だと、極々一般的音楽趣味の方々から見れば色物と言っても差し違えのないバンドであり、そういうマニアな層にウケたバンドなわけだ。
(もしくは、橘高の展開するハードロックの世界が重要視されてきた)

それが本アルバムでは、びっくりするほど「まっすぐ」なのだから、久米田漫画的に言えば「デトックスした」んじゃないかと不安になる気持ちもわからなくはない。
もちろん、この記事を書く筆者も、2~3回通して聞くまで着地点を失っていたのは言うまでもない。
筋少が大好きであるが故に、このもやもやとした気持ちの整理をつけるのに、だいぶ時間が掛かってしまった。

音楽的知識が乏しいのでうまく言えないが、今回のアルバムは曲調のバリエーションが幅広い
橘高の多忙さが影響して、本城のおいちゃんの多趣味っぷりが遺憾なく発揮されたという見方もできるだろう。
逆に言えば、バリバリのロック成分は薄い。

前作『シーズン2』と比べて、確かに攻めの姿勢は薄れたように思える。
じゃあ今回は何なんだと思われるかもしれないが、歌詞に書いてあるではないか。
レセプター[受容体]である。
要するに、今回はすこし腰を落ち着けて、ファンに対して少し受身になったと僕は考える。
『今までの筋少』というより、完全なる『新人』としてのリフォーマットがここにきて完成したのかもしれない。

僕個人的な感想を言うなら、『シーズン2』より好きかもしれない。
シーズン2の攻撃的な内容も、確かに刺激的で美味しいのだが、『蔦Q』はそれに比べてオーケンの詩世界に重視した感じを受ける。それはやはり、10曲目の『ゴミ屋敷の女王』でアルバムの中身を総括したことによる衝撃が強いからだろう。僕は今回、この曲が一番好きである。
オーケンによれば『アウェー感』という実に筋少的なテーマを展開したようだが、アウェーでありながらどこか優しい空気を感じるのも、彼らの蓄積された年月によるものではないだろうか。


『誰もがみんな だからつながれ』

『哀れ彼は十字架 だけど受け入れた それは彼が確かに 恋をしていたから』


アウェーであるからこそ、互いの痛みを愛することができる。
それは怖がることではない。
『だれにも愛されないから ひとりぼっちで沼の底』
とはならないんだ、というオーケンの優しさが出ているようだ。

筋少は今こそ新人バンドなのだ。
その大いなる一歩、その価値。
今回のアルバムはある意味、『新人』よりも重要なものであろう。
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テーマ : CD・DVD
ジャンル : 音楽

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