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第9地区

朝、吹雪が窓を叩く音で目覚めたのであった。

映画館は予想外に混んでましたね。あれですか、アリスですか。
まさか今回の映画で、満員でチケットが取れないとは思わなかったです。
SFだと思って甘く見てた。無料券は劇場でないと機能しないのが玉に瑕だ。

というわけで、今回は『第9地区』。
原作なし、有名俳優をいっさい廃した、ほぼ無名のスタッフ。
ロードオブザリングのピーター・ジャクソンがプロデューサーということで注目も集まりましたね。
また、アカデミー賞へノミネートされたのも注目されましたが、受賞はならず。

本作は、ドキュメンタリータッチな作風の映画となっており、オープニングから『すでに起こった事件』の関係者のインタビューから始まる。全編にわたってドキュメンタリータッチを維持することで、現実に起こった出来事を見ているかのようなリアリティのある映像に仕上がっている。
ストーリーも秀逸で、映画的もしくはキャラクター的な人物は廃している。主人公にあたる、とある人物の活躍・結末などは映画館で見てもらいたいのだが、彼らの社会的な立ち位置の表現は絶妙である。一見すれば、単なるパニックムービーにも感じがちだが、主人公の立場をじっくり考えると、なんとも味わいが出てくる。それはSF的なニュアンスではなく、実際の人間社会にも当てはまるような……そんな苦い立場。

だからといって、パニックムービー的なものを捨て去ったわけではない。
鑑賞すればわかるが、この作品は見る前のイメージとは違って、かなりのパニックホラームービーである。一応R15指定などされているが、グロ描写も、ままある。しかし、この部分はドキュメンタリー風であるなら、避けては通れない描写だっただろう。
まぁ、グロさではマーズ・アタック程度だと思えばOKだろう。
反面、ギャグも多い。パニックムービーには付き物の、ブラックなジョークはこの作品でも健在だ。登場するエイリアンどもの好物が○○なのも、まじめに考えると可笑しいし、エイリアンどもの人間の価値観を無視した、妙な格好も笑える。また、とある場面で板野サーカスを披露する。パンフレットでも狙ったと書いてある。

近年の映画では、よく言えることだがCGの使い方はすばらしい。派手に使いすぎず、最低限に抑えている映像は、やっぱりいい。

すべてにおいて、はっきり言えば僕好みな映画である。
SFらしい背景の設定を存分に生かしたドキュメンタリー映像は、その世界に没頭するための最良の完成度を満たしている。ただ、言ってしまえば普通の人には単なるパニックムービーで終わる可能性が高い。観客へ訴えかけるテーマ性も、一見してそれほど強いものではない。そうなると、凡の評価を下さざるを得ない人が大半だろう。
ただ、宇宙人の描写しかり、設定しかり、その濃さはとても気に入った。これは賞賛はされないが、末永く愛されるタイプの映画になるのではないか。
宇宙人ムービーの最新スタンダード、くらい強気に推してもいいんじゃないだろうか。
純粋単純に、楽しい映画だった。
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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『第9地区』お薦め映画

独創的なストーリーと、リアリティのある映像。ワクワクする展開でアクションシーンも見ごたえあり。風刺は利いているが笑いに嫌みがないスマートな社会派SFドラマ。

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