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人面瘡




人面瘡』は横溝正史の金田一シリーズの作品である。
本書は短編集となっており、『眠れる花嫁』『湖泥』『蜃気楼島の情熱』『蝙蝠と蛞蝓』、そして表題の『人面瘡』の5篇を楽しむことができる。
それぞれバリエーション豊かな作品内容で、金田一作品の中でも多くの魅力が詰まっている。作品の舞台も都会から島、何かと縁のある岡山など多彩で、金田一先生はあらゆるシチュエーションを駆け巡ることとなる。
それぞれ魅力的な作品だが、蝙蝠と蛞蝓では夜歩くのように、第三者の目線で金田一先生を読むことができる。他人から見た金田一耕助という男の不気味さを描いていて、これは夜歩くのような例外ではなく、ごく一般的な人の目線で見た金田一の姿を描写している。彼を蝙蝠と例えた上での物語の結末など、ほほえましい作品だ。
短編ばかりなので、一人の人間にスポットの当たる『女王蜂』のような深みはない。しかし、ある意味これは金田一耕助という男にスポットの当たった作品なのかもしれない。事件の多彩さ、他者の目線、それらをこの一冊で通して読むことで、新たな金田一像が見れるかもしれない。
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

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