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眠狂四郎無頼控-魔性の肌-




「血を流すには、美しすぎる――」

1967年公開、眠狂四郎シリーズ第九作目にあたるのが『魔性の肌』である。
筆者はいまだにこのシリーズの背景や作品内容のすべて、ほかのシリーズ作品を見れていないため、ファンが見れば滑稽な内容の記事になっているかもしれないが、とにかく筆者はこの作品に惚れた。書かずにはいられなかったのだ。
主人公・眠狂四郎は、現代でも有名な『円月殺法』の使い手。あまりにも凄腕で、あまりにも色気を放つ剣士だが、その素性は悪党とも呼べるほと全うなものではない。女を抱く道具だと言い放ち、その美貌は求めずとも女が寄ってくるほどで、作中に出てくる男どもは彼の足元にも及ばぬ扱いである。
しかし彼は愛されるべき人物である。彼を確立しているのは強さと、一切の迷いのないポリシーである。求めうる代価をしっかりもらう、女を手篭める、自らを悪と認めた上で、自らを裁けるほどの全うな人間がこの世はいないと主張する――だがそれは事実だから仕方がない。彼の周りに現れる悪党どものほうが、よほどえげつないのだ。彼の体に異邦人の血が流れていることも、その天涯孤独の身の上と合わさって、悲哀を感じさせる。
彼の放つ一言一言が、非常に鮮麗で耳に残る。「確かに斬った――」「神が人を作ったのではない。むしろ、人が神を作ったのだ――」男が惚れる男であり、それを演じる市川雷蔵の凄みはすばらしい。
筆者は今作しかまだ見れてはいない。が、この作品は傑作だと確信できる。
作品時間も現代映画と比べても88分と見やすく作られており、長い映画は疲れると感じる人でも十分に堪能できる。いや、この映画の迫力は、88分という時間を忘れさせてくれる。
エロティシズムと剣戟――名シリーズです。
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