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ウォッチメン【映画版】



Who will watch the watchmen?
誰が見張りを見張るのか?



原作ものの映画には常に期待と覚悟を秘めて鑑賞しなければならない。
悲しいことに原作の意図を理解せず、ただ商業作品として作られるものが存在しないわけではないからだ。このウォッチメンも前評判を聞きながらその二つの気持ちを抱えてDVDの発売を待ち望んでいた。
イカ……イカだ。
彼が存在しないのが失望のひとつだった。
まぁそれは置いておいて、この映画は最高です。

原作の再現で尺の問題は決して無視できない。映画では尺の基準が明確に定められているわけではない、監督の裁量ひとつでどうにかなる。しかし限度がある。見るに耐えうる時間はやっぱり2時間前後が現在の限界だろう。
今作の監督ザック・スナイダーの腕前は素晴らしい。本当に必要最低限をキープした。しかも繰り広げられる映像は原作ファンの待ち望んだ完成度に違いなく、失望はない。
愛がなければこのカットはできない。実際には全部で四時間もあると言われている今作を本当に泣く泣く切っているのだ。しかしその切り方に淀みはなく、まさに原作において何が主題で何が重要なのかを考えた上で切られている。これは感嘆する。

原作からの進化も素晴らしい仕上がりだ。
今作では思った以上にグロデスク描写は多い。ぐちゃぐちゃになった内蔵が天井にこびりつくような描写があるので、エイリアン4くらいで駄目ならちょっと引くかもしれない。しかしこの残虐性は受け狙いでもありつつ、このウォッチメンを映像に進化させるために必要な要素ではあると思う。舞台はソ連との核戦争の危機が現実になろうとしている世界なのだ。綺麗ごとだけではすまない。むしろその綺麗ごとだけの世界へと歩ませようとしている悪に立ち向かうのが本作のストーリーでもある。残酷性は二次元では完全には表現できない。三次元化するための進化だ。
噂されていたオチの改変も失望するようなものではない。イカは消えてしまったが……消えてしまったが、あり得る、可能性のある流れに改変している。結果的にオジマンディアスがやったことに変わりはない。

映画ウォッチメンはファンアイテムとしては最高の出来。映画としても◎。
では初見にはどうだろう。判断が難しい。自分が初見ではないことも理由のひとつだが、この作品を理解するための努力や感性、趣味や思想など、その他諸々の要素を持っているかどうかはもちろん重要だが、それは原作を読もうとしても同じだからだ。映画が原作よりカットが多くて説明不足だから、ではない。趣味の問題になってくる。要するに合うか合わないかは人それぞれだ。
だが初見に言うことはひとつだ。かっこいいアクションやスカッとする展開は期待するな。そういう映画ではないことを頭に入れて、劇中の台詞を余すところなく聞き、何かしらの感想を抱く努力をすれば、ウォッチメンはほかの映画では得られないイメージを見たものに与えてくれるのは間違いない。反吐が出るほど嫌う者もいれば、崇拝するものもでてくるだろう。少なくとも人類の90パーセントが賛美するような作品では、ない。
ちなみに筆者は冒頭のコメディアンのシーンに泣いた、割とマジに。そういう考えをもつ人間もいる。

ウォッチメン、おススメです。
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